2013.5.24 更新
信州で、田んぼの副産物として親しまれているフナ。
江戸時代ぐらいから、田んぼで鯉を養殖することが行われてきましたが、鮒の養殖が県内で盛んになり
始めたのは、50年ほど前からのこと。
親ブナを田んぼに放すと、5月下旬〜6月頃に産卵し、秋にはたくさんの小ブナが育ちます。
育った鮒は、秋の訪れを告げる味覚として、稲刈りの前に収穫され、主に甘露煮などで食べられます。
海のない信州では、貴重なタンパク源としても親しまれてきましたが、今では高級珍味などと言われるようにも
なりました。
甘じょっぱい味づけと、独特の苦みが格別で、お酒のおつまみにもぴったりな鮒ですが、
水田でフナを飼っている = 無科学・農薬のお米
ということで「有機フナ米」と呼ばれ、安心安全なお米として、通常のお米より高く流通されています。
鮒を飼う田んぼは、カエルやメダカ、ドジョウ、トンボなども良く育ち、自然環境にも優しい、子供たちにとっても楽しい田んぼ。
おいしいお米、おいしい鮒と、まさに嬉しい二毛作の田んぼです。
収穫されたお米や鮒は、秋にはもちろんグリーンファームで販売されます。
そして、こちらも鮒と並んで、田んぼで養殖される稚鯉。稚鯉もフナと同様、田植えが終わって少したった頃、10aあたり100〜150匹ぐらいを目安に放されます。
除草や虫取りなど、大活躍してくれる鯉。
合鴨とも相性が良いですよ。